フィルター等を入れられるように、立体布マスクの内側にポケットを付ける方法を解説します。これは、立体布マスクの作り方のアレンジです。型紙は、立体布マスクのページからダウンロードしてください。
■ 難易度: ★★☆☆☆
■ 製作時間: 20分~1時間
※写真をクリックすると大きな写真が表示され、詳細が確認できます。
完成写真 と 解説
まずは完成写真を見て出来上がりのイメージをつかんでください。
外側から見ると普通の立体布マスクです。
内側にフィルターなどを入れられるポケットが付いています。
マスクの形にフィルターなどをカットして、
入れることができます。
左右どちら側からも入れられます。
フィルターの形は、大人用でしたら15cm×8cmの長方形の形が入れやすいです。鼻やアゴの部分までカバーしたい場合は、真ん中を11cmぐらいにしてみてください。
鼻の部分にワイヤー(ノーズフィッター)を入れることも出来ます。
ノーズフィッターを入れても、ポケットにフィルターが入ります。
材料
- ポケット用の布・・・ダブルガーゼを、縦17cm×横20cm
※ その他の材料は、立体布マスクと共通ですのでそちらを参照してください。
フィルターポケット付きのマスクは、「表地」「裏地」「ポケット布」「ポケットに入れたフィルター」の4枚重なります。なので、使用する生地はダブルガーゼなど通気性のいい生地がおすすめです。通気性のよくない生地ですとかなり息苦しくなります。
私が使った材料の詳細
表地は、YUWAのダブルガーゼです。裏地は生成りのダブルガーゼ、ポケットは、薄紫色のダブルガーゼです。マスクゴムも薄紫色です。
作り方(アレンジの仕方)
大人用のマスクで説明しますが、子供用も同じです。
表地と裏地を作る
《1》まずは、立体布マスクの作り方の工程【1】~【5】まで作ってください。(超初心者さんのための立体布マスクの作り方では工程【1】~【44】です)すると、表地と裏地が出来上がります。
ポケット布を切る
《2》表地と裏地を作るときに使った型紙の端を2.5cmカットした型紙(型紙の左側の縦点線の位置でカット)で、ポケット用の布を左右対称に1枚ずつ切ります。「鼻側」の位置にしるしを付けておくと後々布を合わせるときにわかりやすいです。
※ 子供用も大人用と同じく2.5cmカット(型紙の左側の縦点線の位置でカット)です。型紙を拡大した場合も2.5cmカット(型紙の左側の縦点線より少し右です)してください。
ポケット布を縫い合わせる
このポケット布も、表地と裏地と同じように縫い合わせます。詳しくは、立体布マスクの作り方の工程【2】~【5】をご覧ください。(超初心者さんのための立体布マスクの作り方では工程【11】~【44】です)
《3》簡単に説明しますと、中表に合わせて赤線を縫い代1cmで縫って、縫い代を5mm残して切り落とし、ミシン線に垂直に切り込み(緑線)を入れます。(ミシン線を切らないように注意してください。)
《4》縫い代を片側に倒します。どちら側に倒してもOKです。
《5》【省略OK】縫い代の上を縫います。
これで、ポケット布を、立体布マスクの作り方の工程【2】~【5】まで作り終えました。(超初心者さんのための立体布マスクの作り方では工程【11】~【44】です)
《6》すると、このように表地・裏地・ポケット布の3つが出来上がったことになります。
ポケット布の両端を縫う
《7》ポケット布の端を5mm裏側に折り、
《8》そのままさらに1cm折ります。これで、三つ折りになりました。
《9》反対側も同じように折ります。すると両端が三つ折りになります。
《10》この三つ折り部分を、赤線を縫ってとめます。
布を重ねる
《11》裏地の表が見えるように置いた上に、ポケット布の表が見えるように置きます。つまり、裏地の表とポケット布の裏がくっつくように置くということです。鼻とアゴの位置もそれぞれ合わせてください。
《12》その上にさらに表地の裏が見えるように置きます。鼻とアゴの位置もそれぞれ合わせてください。
最後まで作る
ここからは、立体布マスクの作り方の工程【7】~【14】と同じですので、詳しくはそちらをご覧ください。(超初心者さんのための立体布マスクの作り方では工程【48】~【76】です)
《13》簡単に説明しますと、赤線を縫い代1cmで縫ってから、縫い代を5mm残して切り落とします。そして、ミシン線に垂直に切り込みを入れます(緑線)。(ミシン線を切らないように注意してください)
※ 縫い代のカットと切り込みを入れる部分は省略OKです。
《14》表に返します。この時、表地の表とポケット布の表が見えるようになっているか確認してください。
《15》アイロンなどをかけて形を整えます。
※アイロンは省略OK
《16》端を裏地側(裏側)に1cm折ります。
※ 裏地側ではなく表地側に折ってもOKです。表地側に折ると見た目はあまりよくありませんが、肌当たりも良く、密閉度も上がります。
《17》さらに、1.5cm折ってください。
※ 折った部分がポケット布にかぶってしまったら折る分量を減らしてください。
《18》赤線を縫います。この時、ポケット布を一緒に縫ってしまわないように注意してください。
《19》反対側も同じように縫って、マスクゴムを入れます。
簡単に説明してしまいましたが、詳しくは、立体布マスクの作り方の工程【7】~【14】を見てください。(超初心者さんのための立体布マスクの作り方では工程【48】~【76】です)
ノーズフィッターの入れ方
鼻の部分にワイヤー(ノーズフィッター)については、作り方☆ワイヤー入り立体布マスクでも解説していますので、まずはそちらをご覧ください。
このポケット付きマスクの場合は、出来上がってからもノーズフィッターを入れられるので、ここではその方法を簡単に解説します。
《20》使い捨てマスクなどから取ったワイヤーを用意します。
《21》ポケットと裏地の間の鼻部分にワイヤーを入れます。写真では見えませんが、赤線部分にワイヤーが入っています。
《22》ワイヤーを囲むように縫います。
これで出来上がりです。
お疲れさまでした。