無料型紙ダウンロード
実物大の型紙です。「余白なし(余白ゼロ)」の設定で、A4用紙に印刷して使ってください。型紙を印刷しないで、指定されたサイズに直接布をカットしてもOKです。
「大人(ふつう)サイズ」「大人(小さめ)サイズ」「子供サイズ」の3種類があります。型紙はすべて長方形で、縦の長さはどれも同じ(19cm)です。
型紙のサイズ
大人(ふつう):横 23cm×縦19cmの長方形(成人男性~成人女性、中高生)
大人(小さめ):横 20cm×縦19cmの長方形(成人女性~小学生、女子中高生)
子供 :横 17cm×縦19cmの長方形(小学生~幼児)
型紙の横の長さは、使う人に合わせて自由に変更できます。
幼児用等、縦の長さが長すぎる場合は縦19cmではなく縦17cmや縦18cmにしてください。そして工程【8】でプリーツの折る位置を調節してください。
お約束
作成した作品は販売して頂いて問題ありませんが、トラブルの無いようご自身の責任でお願いします。なお、型紙及び作り方の再配布・転載・販売はしないでください。
⇒ 詳しくはこちらの利用規約をご覧ください。
ただし、ツイッターでもお知らせしたようにマスクの型紙に関しては紙に印刷した場合のみ、再配布していただいて構いません。その場合は無料で配布してください。
暑い夏にマスクは大変かと思います。
そこで、冷感生地など布一枚で作る涼しい「裏地なしプリーツ布マスク」の作り方を公開しました。
周囲の状況に合わせてマスクを使い分けて、熱中症にお気を付けください。詳しい作り方やPDFでの型紙DL⇒https://t.co/IwLoqQM8DI
※型紙は印刷しての無料再配布OK pic.twitter.com/7Ug1o619JD— 無料型紙工房ことろ (@cotoro_net) June 17, 2020
印刷した型紙を友達に渡しても良いですし、学校・職場・施設・お店などで配布したり、マスクの材料を買ってくれた方におまけとして(無料で)付けていただいても構いません。⇒ 詳しくはこちらの利用規約をご覧ください。
作り方
【0】まずは、布に水通しをします。ガーゼは水通しをしないで作成すると洗濯したときにかなり縮みます。洗っても縮まない生地の場合は水通しはしなくても大丈夫です。
※水通しとは・・・・水にひたして、しぼって、陰干しして、ゆがみを直しながらアイロンがけ。
それでは、大人(小さめ)サイズの作り方を説明します。大人(ふつう)サイズや子供サイズも同じ作り方です。ノーズフィッター(ワイヤー)は省略OKです。
布を切る
鼻側とアゴ側を三つ折りにする
【2】鼻側(上側)とアゴ側(下側)を裏側に1cm折ります。
【3】そのままさらに1cm折ります。すると布が3枚重なった三つ折りになります。
【4】三つ折りになっている部分の上を赤線のように縫ってとめます。
※ノーズフィッター(ワイヤー)を入れる場合は、鼻側の三つ折り部分に入れますので、端からミシン線までの距離(黄色矢印)を5mm以上(ノーズフィッターが入る分の幅)あけてください。
※ミシンで縫う場合は返し縫いはしなくても大丈夫です。
次は、ノーズフィッターを入れます。ノーズフィッターなしの場合は、工程【8】へ進んでください。
ノーズフィッターを入れる【ノーズフィッターありの場合】
【5】【ノーズフィッターありの場合のみ行う】ワイヤー(ノーズフィッター)を用意します。長さは、大人(ふつう)サイズは11cm、大人(小さめ)サイズは9cm、子供サイズは7cmをめやすにしてください。
※ 下の写真のように布地の真ん中にワイヤーを置いたときに、布の端からワイヤーまで5cm以上離れていればOKです。
【6】鼻側の三つ折り部分の端からノーズフィッターを差し込みます。
【7】ノーズフィッターが真ん中になるようにしてください。写真ではノーズフィッターが見えていませんが、赤線部分にノーズフィッターが入っています。
これで、ノーズフィッターが入りました。
折る位置にしるしを付ける
プリーツを作るために折る位置に、しるしを付けます。
【8】しるしを付けるのは、裏側の両端です。写真の黄色矢印・ピンク矢印位置を参考に鼻側から、3.5cm→1cm→2.5cm→1cm→2.5cm→1cmの位置にチャコペンなどでしるしを付けてください。(型紙の右端の方にもしるしが書いてありますので、参考にしてください。)
※ 型紙(布)の縦の長さを長く(プラス1~2cm)した場合は、最初の3.5cmを4.5cmぐらいにしてみてください。逆に、型紙の縦の長さを短く(マイナス1~2cm)した場合は、最初の3.5cmを2.5cmぐらいにしてみてください。
プリーツを作る
【9】これから折る位置を確認します。一番上の黄色は、「たにおり」その下の印のピンクは「やまおり」に折ります。つまり、「やまおり」と「たにおり」と交互に折っていくことになります。
この、折り方は裏側から見たときの折り方です。なお、「たにおり」と「やまおり」を逆にして折ってしまってもプリーツは作れます。プリーツの向きが逆になるだけです。
折り紙などが得意な方は上の画像を見ただけで簡単に折れてしまうかもしれませんが、今回は私がいつもやっている手順を紹介します。
【10】まずは布の表側を見えるようにしておきます。そして、アゴ側を上に、鼻側を下にします。
【11】鼻側の端を持って、鼻側から2番目のしるし(ピンク)で表側に折ります。すると、鼻側から一番近いしるし(たにおり線・黄色)がまだ折られていない状態で見えてますね。次の工程ではここを折ります。
【12】鼻側の端を持って先ほど見えていた 「たにおり線(黄色)」で裏側に折ります(手前に倒します)。するとプリーツが一つ出来上がります。プリーツ部分の真ん中あたりをマチ針、プリーツの両端をクリップなどでとめておくとプリーツがバラバラになりません。
【13】同じようにして、次のやまおり線で表側に折ります。すると、次の工程で折る予定のたにおり線が見えます。
【14】たにおり線で裏側に折ります。するとプリーツがまた一つ出来上がります。プリーツ部分の真ん中あたりをマチ針、プリーツの両端をクリップなどでとめます。
【15】さらに同じようにして、たにおり線を飛ばしてやまおり線を折り、
【16】先ほど飛ばした たにおり線を折ると合計3つのプリーツが出来上がりました。プリーツ部分の真ん中あたりをマチ針、プリーツの両端をクリップなどでとめます。
プリーツがバラバラにならないようにする【省略OK】
【17】【省略OK】両端から2.5cmの位置の赤線部分を縫います。ここを縫っておくとプリーツがバラバラになりにくくなり、アイロンもかけやすくなります。
※ ミシンで縫う場合は最初と最後に返し縫をしてください。
【18】【省略OK】アイロンを掛けてプリーツをピシッとさせます。
【19】【省略OK】端から5mmぐらいの位置の赤線を縫います。ここを縫っておくと、次の工程で両端のプリーツがバラバラにならないので初心者さんにお勧めです。でも、慣れている方はここを縫わない方が仕上がりがきれいかもしれません。
ちなみに、私が(自分や家族の)マスクを作るときには、工程【17】~【19】はすべて省略してしまっています。
両端を三つ折りにする
これから、マスクの両端を三つ折り(1cm折ってさらに1.5cm折る)します。
今回は、工程【19】で両端を5mm縫わなかった場合でもプリーツがバラバラにならない折り方でやってみます。
【20】まずは、プリーツがバラバラにならないようにクリップを付けた状態からスタートです。
【21】プリーツをクリップを付けたまま裏側に1cm折ります。
【22】両端をクリップなどで止めます。
【23】プリーツ部分のクリップをとめなおします。
【24】クリップを付けたままさらに裏側に1.5cm折ります。
【25】クリップを止めなおします。これで三つ折り(1cm折ってさらに1.5cm折る)ができました。
【26】反対側も同じように三つ折りにします。
※ 三つ折りは、裏側ではなく表側に折ってもOKです。表側に折ると見た目はあまりよくありませんが、肌当たりも良く、密閉度も上がります。
【27】下の写真の赤線の部分を2本縫います。先ほど折った部分の上です。マスクゴムを通すことを考えで端の方を縫ってください。
※ ミシンで縫う場合は返し縫いをしてください。
※ ノーズフィッターを入れた場合は、ノーズフィッターがきちんと真ん中になっているかを確認してから縫ってください。
マスクゴムを入れる
ゴムひもを用意します。大人サイズですと35cmくらいのものを2本、子供サイズですと30cmくらいのものを2本です。
【28】先ほど縫った三つ折り部分に、ゴムひもを通して端を軽く縛ります。これから長さを調節するので、まだしっかりと縛らないでください。
【29】このマスクを使う人が実際に付けてみて、結び目の位置を決めます。決まったらしっかりと結びます。左右でなるべく同じ長さになるようにしてください。
【30】【省略OK】ゴムひもを引っ張って、結び目を布の近くに移動します。
【31】【省略OK】そして、さらに引っ張ると、結び目が布の中に隠れます。
ゴムひもの入れ方がよくわからない場合は、超初心者さんのための「立体布マスク」講座の工程【66】からとても詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。
これで、出来上がりです。お疲れさまでした。
あとがき
暑い夏に向けて涼しいマスクの作り方を知りたいとのご要望が多く、何とか快適に過ごせるマスクはできないかと考えてみました。
いろいろと試作してみましたが、裏地なしの1枚で作るのがやはり涼しいです。立体タイプやその他のタイプも作ってみましたが、裏地なしですとペラペラで形が保持できずに顔に貼りつきやすいようです。プリーツタイプはペラペラでも意外と顔に貼りつきにくいため、裏地なしのプリーツタイプの作り方を公開することにしました。
布も色々な種類を試してみました。綿(めん)素材のガーゼや さらし などが通気性や吸水性(吸湿性)があって快適でした。プリーツの折り目も作りやすく縫いやすいです。ただ、薄すぎて耐久性やフィルター性能に不安もあります。
もう一つのおすすめは、Tシャツのリメイクです。冷感シャツや吸水・発散に優れているものはそれなりに快適です。適度な厚みもあってしわになりにくいため見た目もきれいです。ただ、Tシャツ生地は初心者さんには扱いづらいので、縫いやすい綿(めん)の生地で練習してからチャレンジしてみてください。
マスクを付けるときに、プリーツをたくさん広げて目のすぐ下からアゴまですっぽり覆ってしまうと暑くなりやすいです。暑いときには、小さめのマスクでプリーツをあまり広げず、顔を覆う面積を少なくしてみてください。
裏地なしですとフィルター性能に不安がありますが、状況に合わせてマスクを使い分け、熱中症にならないようにお気をつけてお過ごしください。
おまけ:マスクの洗い方
我が家での布マスクの利用頻度は高いです。私は夜寝るときの喉の保湿に、子供たちは学校給食準備時のマスクとして使っています。なので、ほぼ毎日マスクを洗濯しています。そこで、私のマスク洗濯方法を紹介します。
洗うときは、ネットに入れて洗濯するのがおおすすめですが、私は洗濯機(ドラム式)にその他の洗濯物と一緒にネットに入れずに洗っています。ネットに入れない方が汚れが落ちやすいので。もう、何年もネットに入れずに洗っていますがマスクのゴムが伸びてしまった等のトラブルはないです。(縦型洗濯機では試してみた事はないのでわかりませんが)
そして、乾燥機をかけると縮んでしまうので、手でしわを伸ばしながら他の洗濯物と一緒に部屋干ししています。うっかり乾燥機をかけてマスクが縮んだ場合はもう一度洗って干せば大丈夫です。
洗濯洗剤と一緒に、ワイドハイター(粉末タイプ)を一緒に入れて洗えば、除菌(※)されるので部屋干ししても臭いません。※すべての菌が除菌されるわけではありません。
なお、この洗濯方法はウイルス対策のことをは考慮していませんのでご注意ください。
ウイルス対策の場合は、使用後は塩素系の漂白剤で除菌するといいかもしれません。
キッチンハイター キッチン用漂白剤 小 ボトル(600ml)
※ 塩素系漂白剤は色落ちするので、白い布で作ったり色落ち前提でマスクを作成してください。