無料型紙ダウンロード
実寸大の型紙です。「余白なし(余白ゼロ)」の設定で、A4用紙に印刷して使ってください。
型紙の黒実線が布を切るラインです。点線は、縫い代もしくは出来上がり線です。「わ」と書いてあるところは、布を2つに折り、折った部分を「わ」に重ねて2枚の布を一緒に切ります。
うまく実寸大に印刷できない場合はこちらをご覧ください。また、印刷する環境がない場合は1cm方眼紙を用意し、型紙画像のマス目(1cm幅)を頼りに手書きで写してみてください。
下記画像をクリックして、画像(JPG)でダウンロードもできます。
型紙の拡大・縮小の目安
この型紙のモデルにしている縫いぐるみの頭囲は約41cmで、少しゆとりをもってかぶれるように型紙を作ってあります。そこから計算した型紙の拡大・縮小倍率の目安を紹介します。計算方法は、「作りたい頭囲」÷「基にする頭囲(41cm)」です。これらを基にしてお好みでサイズを調節してみてください。
メルちゃん(頭囲約25cm)・・・約60%(0.6倍)
幼児(頭囲約47cm)・・・約115%(1.15倍)
子供(頭囲約50cm)・・・約122%(1.22倍)
子供(頭囲約53cm)・・・約130%(1.3倍)
大人(頭囲約57cm)・・・約137%(1.37倍)
Sサイズ ステラ・ルー(頭囲約38cm)は、計算すると約93%(0.93倍)ですが、耳があるので浅くかぶる場合はもう少し小さくてもよさそうです。
お約束
型紙及び作り方の再配布・転載・販売はしないでください。詳細は利用規約をご覧ください。
ギャザーレースを扱うときのコツ
作り方を説明する前に、ボンネットにたくさん使っているギャザーレースについて、縫うときのコツなどを説明します。
裏と表の見分け方
基本的に、レースの刺しゅうがきれいな方が表になりますが、ちょっとわかりづらい場合があります。
私の経験上、ギャザーを寄せてある2本のミシン線がそれぞれ細く1本になっている方が表になります。裏のミシン線はそれぞれ2重になっています。
ですが、表でも裏でも見た目が変わらない場合は、どちらを表にしてもいいと思います。
ギャザーレースを布に合わせるときのコツ
ギャザーレースには、ギャザーを寄せるために2本のミシン線が付いているのが一般的です。そして、2本のミシン線の間隔は約5mmのことが多いです。このミシン線が作品が出来上がったときに外側から見えないように縫うのがきれいに仕上げるコツです。
私は、布の端にギャザーレースを合わせるときに、ギャザーレースの2本のミシン線の間に布の端がくるようにしています。裏側から見ると、ほんの少しギャザーレースのミシン線が見える感じです。このようにすると、縫い代5mmで縫ったときにギャザーレスのミシン線がみえなくなり、仕上がりがきれいです。
作り方の説明で、「布の端にギャザーレースを合わせてクリップでとめます」というような書き方をしているときの、合わせ方はこのようにしています。
ギャザーレースの幅
今回使ったのは、4cm幅と5cm幅のギャザーレースです。ただし、ギャザーレースにはギャザーを寄せるためのミシン線があります。なので、作品が出来上がった後に見えるレースの部分はそれぞれ、3.5cmと2.5cmになります。お好みに合わせてお好きな幅のレースを使ってください。
ミシンで縫うときのコツ
返し縫いをするときに、布と糸がグチャグチャになってしまう人は必見!
作り方
布を切って、接着芯を貼る
【1】布を切ります。ほつれ止めはいりません。布の中心(赤矢印の位置)にしるしをつけておきます。
【2】アイロン接着芯もプリムと同じ大きさに切ります。
【3】表プリムと裏プリムの裏にアイロン接着芯を貼ります。
表プリムを作る
【4】【表プリムと表フロントクラウンの間のレースを付ける場合のみ行う】表プリム(かぶったときに背中側から見える方)の表にギャザーレース(4cm幅)の表が見えるように合わせてクリップなどでとめます。そして、ギャザーレースの端は、内側にずらして、レースの山(ひらひらがある方)がプリムの端から約2cmぐらいになるようにします。
※ ギャザーレースの合わせ方は、上記「ギャザーレースを布に合わせるときのコツ」をご覧ください。
【5】【表プリムと表フロントクラウンの間のレースを付ける場合のみ行う】縫い代約3mm(プリムの内側の端から3mm)で縫って、レースを固定します。
【6】【表プリムと表フロントクラウンの間のレースを付ける場合のみ行う】裏からみるとこのようになっています。
【7】【表プリムと表フロントクラウンの間のレースを付ける場合のみ行う】プリムからはみ出しているレースを切ります。
【8】【プリムの端にレースを付ける場合のみ行う】表プリムの表にギャザーレース(4cm幅)の裏が見えるように合わせて、クリップなどでとめます。そして、ギャザーレースの端は、外側にずらして、レースの山(ひらひらがある方)がプリムの端から約2cmぐらいになるようにします。
※ このように、レースの裏が見えるように合わせると、背中側から見たときにレースの表側が見え、正面から見たときにはレースの裏側が見えます。正面から見たときにレースの表側を見たいときは、裏表逆にしてください。
【9】【プリムの端にレースを付ける場合のみ行う】縫い代約3mm(プリムの外側の端から3mm)でレースを固定します。
【10】【プリムの端にレースを付ける場合のみ行う】プリムからはみ出しているレースを切ります。
裏プリムを作る
【11】【裏プリムと裏フロントクラウンの間のレースを2重にする場合のみ行う】裏プリム(かぶったときに、正面から見える方)の表にギャザーレース(5cm幅)の表が見えるように合わせて、クリップなどでとめます。このとき、レースの山がプリムの上の端から2.5cmぐらいになるようにします。そして、ギャザーレースの端は、内側にずらして、レースの山がプリムの端から約4~5cmぐらいになるようにします。
【12】【裏プリムと裏フロントクラウンの間のレースを2重にする場合のみ行う】プリムの内側の端から約3mmの位置を縫いますが、途中の赤線の部分は、ギャザーレースのミシン線あたりを縫ってください。
【13】【裏プリムと裏フロントクラウンの間のレースを2重にする場合のみ行う】プリムからはみ出しているレースを切ります。
【14】【裏プリムと裏フロントクラウンの間のレースを付ける場合のみ行う】裏プリムの表にギャザーレース(5cm幅)の表が見えるように合わせてクリップなどでとめます。そして、ギャザーレースの端は、内側にずらして、レースの山(ひらひらがある方)がプリムの端から約2cmぐらいになるようにします。
※ レースを2重にした場合は、先ほど付けたレースの根本(のミシン線)が今回のレースで隠れるはずですが、レースの幅が狭い場合は、レースの根本が見えてしまうことがあります。その場合は、少しずらしたレースを付けて、2重ではなく3重にしてください。
【15】【裏プリムと裏フロントクラウンの間のレースを付ける場合のみ行う】縫い代約3mm(プリムの内側の端から3mm)でレースを固定します。
【16】【裏プリムと裏フロントクラウンの間のレースを付ける場合のみ行う】プリムからはみ出しているレースを切ります。
【17】【省略OK】これからリボンをプリムに仮止めするのですが、その前にリボンの端2cmぐらいにほつれ止め液を付けておくと、リボンがほつれにくくなります。
【18】ほつれ止め液が乾いてから、リボンを裏プリムの表にクリップなどでとめます。リボンの端は、プリムから約1.5cm出してください。
※ 今回は裏プリムにリボンを仮止めしていますが、表プリムの方に仮止めしてもOKです。
【19】縫い代3mmぐらいでリボンを仮止めします。(仮止めですが後でほどきません)
この時、縫ったミシン線の上にさらにほつれ止め液を縫っておくと、リボンがより抜けにくくなります。(塗った後は乾かしてください)
プリムを作る(裏と表を合体する)
【20】表プリムと裏プリムを中表(表地同士を合わせる)に合わせます。
【21】プリムの中心のしるし同士をクリップなどでとめます。
【22】プリムの外側をさらにとめます。
【23】赤線と青線を縫い代5mmで縫います。この時、赤線部分にリボンを縫いこまないように気を付けてください。また、青線ではしっかりとリボンの根本がとまるように、返し縫などをしておいてください。
【24】ミシン線のカドを切り落とします。そして、カーブにミシン線に垂直に切り込みをいれます。このとき、先ほど工程【24】で縫い代5mmで縫ったミシン線を切らないように気を付けてください。縫い代3mmで縫ったミシン線は切ってしまっても大丈夫です。
※ このように切り込みや縫い代を切り落としておくと、表に返したときに布が引きつれにくくなります。
【25】表に返します。カドは、内側にヘラなどを入れてきれいに整えます。
【26】プリムの周りを縫い代2~3mmぐらいで縫います(ステッチをかけます)。このとき、レースのひらひらを一緒に縫ってしまわないように気を付けてください。
※ 写真を撮るのを忘れてしまったので、下の写真は試作品の写真になっています。
【27】これで、プリム部分出来上がりました。縫いぐるみにつけると、正面からみると完成したように見えますが、後ろからみると・・・。